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ノン・ヴィンテージのスタンダード・キュヴェにもかかわらず、かつてのグランクリュ、メルフィの真価を見事に表現、シャルトーニュ・タイエの実力を堂々と証明している。砂の土壌、ドライな味筋、塩っぽいミネラル、最初は味わい深く最後はフレッシュ、熟成するとハチミツやバター…それがメルフィです!
このシャンパンは全く知らないものでした。しかし飲んでみてすべての要素においてかなりレヴェルの高い位置にあります。この価格であれば自信を持ってお薦めできます。梅村
ベターヌ&ドゥソーヴ『ル・グラン・ギド・デ・ヴァン・ド・フランス2010』…「今年の注目すべき生産者」に選出
シャルトーニュ・タイエは、果てしない熱意を持った1983年生まれの40歳。大学の卒業研修でジャック・セロスのアンセルムに師事。多大な影響を受け、2006年に両親が営むシャルトーニュ・タイエに戻った。セロスで学んだことは「ブドウの根をまっすぐ伸ばす方法」と「自然環境を尊重したワイン造り」であると語る彼にとって、畑表面の草だけでなく土中の微生物まで殺して土を不活性化させ、ブドウの樹がまっすぐではなく横方向に根を広げてしまう環境を作り出す除草剤は無用のものだった。その代わり手間はかかるが、野草をコントロールし畑に空気を含ませるために畑を鋤き耕している。馬や機械が入れないほど樹間の狭い畑は人の手で耕すという念の入れようである。
さらに先人の経験と記録にもヒントを求めた。ヴィンテージの出来やブドウの取引について18世紀の初めから代々絶えることなく綴られていたシャルトーニュ・タイエの家長の日記から優れた畑を割り出し、古い文献から昔のメルフィではブドウの樹1本につき4房までしか実をつけさせなかったことを知り、通常の半分以下に収量を抑え、自根で密植されていた当時のスタイルの畑も復活させた。他にも日当たりを良くしてブドウの熟度と糖度を上げるため、他の生産者の畑より長くブドウの枝を切り、ベースワインの発酵には畑の土壌によってステンレスタンク、タマゴ型のコンクリートタンク、バリックを使い分けるなど様々な工夫を凝らしている。
「キュヴェ・サン・タンヌ エクストラ・ブリュット」は、メルフィにある様々な土壌タイプの畑からのワインをブレンドすることでメルフィのエッセンス(砂の土壌、ドライな味筋、塩っぽいミネラル、熟成するとハチミツやバター…)を昇華させ、シャルトーニュ・タイエが根差す地を総合的に表現したシャンパーニュ。キュヴェ名の由来は、メルフィの守護聖人「Sainte Anne」より。
リンゴの蜜のふくよかさとさわやかさを思わせるエレガントな香りが心地よい。旨みとして感じる細やかなミネラル感と果実のジューシーさに富むアタック。ハチミツやバターのふっくらとしたボリュームに加え、長期熟成の複雑さ、そしてアフターのフレッシュさが全体のまとまりを良くしている。高く広く華やかに感じられるのは、砂を多く含むメルフィのテロワールならでは。
■テクニカル情報■品種:シャルドネ60%、ピノ・ノワール35%、ムニエ5%土壌:メルフィ内にある土壌タイプ(砂質、粘土質、石灰質)が異なる様々な畑からのブレンド。樹齢は約15-45年(平均35年)ドサージュ:~2.5g/L
醸造:キュヴェ・サンタンヌは 様々な収穫年のワインがアッサンブラージュされています。大抵は瓶詰される前の年の収穫年のワインが50%、それに2年から5年のリザーブワインが50%含まれます。ワインにフィルター掛けは一切行いません。フィルター掛けはワインのテクスチャー、つまり口の中でのふくよかさとミネラルのバランスを過度に変化させてしまいます。サンタンヌに用いられるワインは、区画だけでなく収穫年も異なります。収穫年の古いワインは快活で血気盛んな若いワインを落ち着かせ、まろやかにしてくれます。カーヴでの熟成後、澱引きされますが、その時のブリュットのドザージュ量は年によって少し変わります。ドザージュを試みるとおおよそ4から7gの糖分が必要で、この量はアグレッシブで力強い泡に対してバランスを整え、それでいてワイン本来の味わいを損なわない、豊満で密になりすぎない量だといえます。ドザージュ用のリキュールは澱引きされたキュヴェと同じワインを用いたリキュールが添加されます。
熟成:サンタンヌは発酵、醸造を228L、350L、及び2000Lの木樽で行います。主にリザーブワインですが、ステンレスタンクで熟成されたワインがごく少量含まれます。私たちの村のシャンパーニュは土壌のメッセージを伝えるために酸素が必要です。区画ごとに異なる方法で醸造が行われます(ウイヤージュの有無、木樽の産地等)この醸造期間中に各々の性格、個性を顕著に表していくことができるのです。それぞれの区画の仕込みが終わると、メルフィ村の性格が最大限に引き出されたワインとなるようにそれらをブレンドしていきます。メルフィ村の砂質石灰岩の土壌がもたらすクリスタルのようなテクスチャーを目指し、私たちの村の個性を損なわないように細心の注意を払っています。
Chartogne Taillet Cuvee Sainte Anne Extra Brutシャルトーニュ・タイエ キュヴェ・サン・タンヌ エクストラ・ブリュット生産地:フランス シャンパーニュ原産地呼称:AOC. CHAMPAGNEぶどう品種:シャルドネ 60%、ピノ・ノワール 35%、ムニエ 5%アルコール度数:12.5%味わい:シャンパン スパークリングワイン 白 辛口
Wine Advocate # 180アレクサンドル・シャルトーニュは優しい話し方をする若者で、最近家督を継いだばかりである。シャイな外見に似合わず、思慮深く、情熱的で、非常に将来有望なワインメーカーだ。メルフィに位置するこの小規模な家族経営の醸造所は12haの畑を所有しており、ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエを栽培している。畑の土壌は3タイプに分かれ、村の南側の砂質土壌、深さの異なる白亜質土壌、そして粘土や石灰の混合土壌である。シャルトーニュ・タイエでは、段階的に栽培をビオディナミに転換していっている。
Wine Advocate # 186これはアレクサンドル・シャルトーニュによる輝かしいコレクションだ。彼はアンセルム・セロスに影響を受けた若い醸造家である。畑はビオディナミに転換中であり、以前よりもマロラクティック発酵を控えている。これにより、何故これらのワインが前と比べてよりミネラル顕著かつあからさまでないのかということが、少なくとも部分的には説明できるだろう。なんにせよ、ワインはただ素晴らしく、全て非常におすすめである。
かつての『グランクリュ』を現代に復活させるシャンパーニュ新星
名立たる畑と並ぶ価格でぶどうが取引された、かつての『グランクリュ』メルフィ。砂を多く含むメルフィのテロワールならではのふんわり広がる華やかさと複雑さ。次世代を担う生産者として、国内外のワイン専門誌で高い注目度と評価を獲得。
果てしない熱意を持った1983年生まれの30歳。大学の卒業研修でジャック・セロスのアンセルムに師事。多大な影響を受け、2006年に両親が営むシャルトーニュ・タイエに戻った。セロスで学んだことは「ブドウの根をまっすぐ伸ばす方法」と「自然環境を尊重したワイン造り」であると語る彼にとって、畑表面の草だけでなく土中の微生物まで殺して土を不活性化させ、ブドウの樹がまっすぐではなく横方向に根を広げてしまう環境を作り出す除草剤は無用のものだった。その代わり手間はかかるが、野草をコントロールし畑に空気を含ませるために畑を鋤き耕している。馬や機械が入れないほど樹間の狭い畑は人の手で耕すという念の入れようである。
細かな違いがひとつひとつ積み重ねられた彼のワインは、先代の頃に増してミネラル感豊かで土地のエネルギーに溢れている。
かつてのグランクリュ、メルフィとは1683年にブドウ栽培家として創業、1960年代にシャンパーニュ造りを開始したシャルトーニュ・タイエは家族経営のレコルタン・マニピュランである。樹齢の高い区画を尊重し、収量を制限。収穫時には厳密な選果を行い区画ごとに醸造を行うなどテロワールを尊重したワイン造りにより、質の高いシャンパーニュを生みだしてきた。
シャルトーニュ・タイエが位置するのはランスの北西に位置するメルフィという小さな村である。今でこそ知名度は低いが、18世紀にはヴェルズネイやアイなど現在のグランクリュの村と同等の最高ランクの価格でブドウが取引されていたという歴史を持つクオリティの土地である。砂質をベースとした土壌のおかげでフィロキセラからの被害もそれほど大きくなかったが、ランスの街やモンターニュ・ド・ランスの村々を一望できる高台にあることから20世紀の2回の世界大戦では戦略的要地となり、ブドウ畑は徹底的に破壊された。1950年代にようやく畑が再建され始めたが、その頃にはかつての栄光とワイン造りがすっかり失われてしまったという歴史を持つ。
この地の利点は『土壌の多様性』。グランクリュの村の土壌がほぼ粘土とチョークで構成されているのに対し、メルフィは砂質を主体に海抜によって砂岩、粘土、石灰と様々なタイプの土壌が混ざり合い、チョークの下層土を厚く覆っている。クオリティに関する歴史的根拠が確かで、同じ村でもブルゴーニュのように区画ごとのテロワールがこれほど多様な土地は滅多にない。
テロワールへのこだわりと細やかな土壌分析独自の土壌の多様性を詳細に把握するためにDRCやジャック・セロスと同じ世界的権威を持つ土壌学者クロード・ブルギニョンに土壌分析を依頼。乱暴にいえばどの畑にどの品種を植えても育つため土壌と品種の適合性まで考えない栽培家が多いシャンパーニュで、土壌の組成と品種との相性を知り、テロワールの表現という新たな世界を創り出している。
テロワールの表現はリューディ・シリーズのリリースによって究極の域に達した。希少極まりない接ぎ木なしのムニエで造られた、Les Barresがそのひとつである。シャンパーニュでは他にボランジェなどごく限られた生産者のみが保有する接ぎ木なしの畑であり、偉大なヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズから造られている。ボランジェでは専門の栽培家が4人がかりだが、アレクサンドルはひとりで同じ作業を行うことからも、彼のただならぬ熱意と狂気とも表現された強い意思が感じられる。独特の赤い土壌由来のミネラル感を備えた、ピノ・ノワールに最適なLes Orizeauxや、シャルドネに最適なLes Heurtebiseとの比較はこの上なく興味深い。
国内外の専門誌で得る高い注目度と評価世界唯一のシャンパン専門評価誌において、スタンダート・キュヴェでさえNVシャンパーニュ部門で有名メゾンに並んでTOP10にランクイン。またトップ・キュヴェのフィアクルは名だたるメゾンのプレステージ・キュヴェを越える評価を得ており、ロゼ部門では1位に選ばれていることで、シャルトーニュ・タイエが現在のシャンパンを代表する生産者に昇り詰めていることが証明された。
また、国内ではWinart65号『次世代を担う!期待の造り手10人』特集において、モノパーセル・モノセパージュを代表する生産者として大きく掲載された。その他国内外での専門誌での特集や掲載は次々と行われており、その注目度の高さと称賛は、数あるレコルタンの中でも群を抜いている。今シャンパーニュを語る上で、決して欠かすことができないのがシャルトーニュ・タイエである。
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ノン・ヴィンテージのスタンダード・キュヴェにもかかわらず、かつてのグランクリュ、メルフィの真価を見事に表現、シャルトーニュ・タイエの実力を堂々と証明している。
砂の土壌、ドライな味筋、塩っぽいミネラル、最初は味わい深く最後はフレッシュ、熟成するとハチミツやバター…それがメルフィです!
このシャンパンは全く知らないものでした。しかし飲んでみてすべての要素においてかなりレヴェルの高い位置にあります。この価格であれば自信を持ってお薦めできます。梅村
ベターヌ&ドゥソーヴ『ル・グラン・ギド・デ・ヴァン・ド・フランス2010』…
「今年の注目すべき生産者」に選出
シャルトーニュ・タイエは、果てしない熱意を持った1983年生まれの40歳。大学の卒業研修でジャック・セロスのアンセルムに師事。多大な影響を受け、2006年に両親が営むシャルトーニュ・タイエに戻った。セロスで学んだことは「ブドウの根をまっすぐ伸ばす方法」と「自然環境を尊重したワイン造り」であると語る彼にとって、畑表面の草だけでなく土中の微生物まで殺して土を不活性化させ、ブドウの樹がまっすぐではなく横方向に根を広げてしまう環境を作り出す除草剤は無用のものだった。その代わり手間はかかるが、野草をコントロールし畑に空気を含ませるために畑を鋤き耕している。馬や機械が入れないほど樹間の狭い畑は人の手で耕すという念の入れようである。
さらに先人の経験と記録にもヒントを求めた。ヴィンテージの出来やブドウの取引について18世紀の初めから代々絶えることなく綴られていたシャルトーニュ・タイエの家長の日記から優れた畑を割り出し、古い文献から昔のメルフィではブドウの樹1本につき4房までしか実をつけさせなかったことを知り、通常の半分以下に収量を抑え、自根で密植されていた当時のスタイルの畑も復活させた。他にも日当たりを良くしてブドウの熟度と糖度を上げるため、他の生産者の畑より長くブドウの枝を切り、ベースワインの発酵には畑の土壌によってステンレスタンク、タマゴ型のコンクリートタンク、バリックを使い分けるなど様々な工夫を凝らしている。
「キュヴェ・サン・タンヌ エクストラ・ブリュット」は、メルフィにある様々な土壌タイプの畑からのワインをブレンドすることでメルフィのエッセンス(砂の土壌、ドライな味筋、塩っぽいミネラル、熟成するとハチミツやバター…)を昇華させ、シャルトーニュ・タイエが根差す地を総合的に表現したシャンパーニュ。キュヴェ名の由来は、メルフィの守護聖人「Sainte Anne」より。
リンゴの蜜のふくよかさとさわやかさを思わせるエレガントな香りが心地よい。旨みとして感じる細やかなミネラル感と果実のジューシーさに富むアタック。ハチミツやバターのふっくらとしたボリュームに加え、長期熟成の複雑さ、そしてアフターのフレッシュさが全体のまとまりを良くしている。高く広く華やかに感じられるのは、砂を多く含むメルフィのテロワールならでは。
■テクニカル情報■
品種:シャルドネ60%、ピノ・ノワール35%、ムニエ5%
土壌:メルフィ内にある土壌タイプ(砂質、粘土質、石灰質)が異なる様々な畑からのブレンド。樹齢は約15-45年(平均35年)
ドサージュ:~2.5g/L
醸造:キュヴェ・サンタンヌは 様々な収穫年のワインがアッサンブラージュされています。大抵は瓶詰される前の年の収穫年のワインが50%、それに2年から5年のリザーブワインが50%含まれます。ワインにフィルター掛けは一切行いません。フィルター掛けはワインのテクスチャー、つまり口の中でのふくよかさとミネラルのバランスを過度に変化させてしまいます。サンタンヌに用いられるワインは、区画だけでなく収穫年も異なります。収穫年の古いワインは快活で血気盛んな若いワインを落ち着かせ、まろやかにしてくれます。カーヴでの熟成後、澱引きされますが、その時のブリュットのドザージュ量は年によって少し変わります。ドザージュを試みるとおおよそ4から7gの糖分が必要で、この量はアグレッシブで力強い泡に対してバランスを整え、それでいてワイン本来の味わいを損なわない、豊満で密になりすぎない量だといえます。ドザージュ用のリキュールは澱引きされたキュヴェと同じワインを用いたリキュールが添加されます。
熟成:サンタンヌは発酵、醸造を228L、350L、及び2000Lの木樽で行います。主にリザーブワインですが、ステンレスタンクで熟成されたワインがごく少量含まれます。私たちの村のシャンパーニュは土壌のメッセージを伝えるために酸素が必要です。区画ごとに異なる方法で醸造が行われます(ウイヤージュの有無、木樽の産地等)この醸造期間中に各々の性格、個性を顕著に表していくことができるのです。それぞれの区画の仕込みが終わると、メルフィ村の性格が最大限に引き出されたワインとなるようにそれらをブレンドしていきます。メルフィ村の砂質石灰岩の土壌がもたらすクリスタルのようなテクスチャーを目指し、私たちの村の個性を損なわないように細心の注意を払っています。
Chartogne Taillet Cuvee Sainte Anne Extra Brut
シャルトーニュ・タイエ キュヴェ・サン・タンヌ エクストラ・ブリュット
生産地:フランス シャンパーニュ
原産地呼称:AOC. CHAMPAGNE
ぶどう品種:シャルドネ 60%、ピノ・ノワール 35%、ムニエ 5%
アルコール度数:12.5%
味わい:シャンパン スパークリングワイン 白 辛口
Wine Advocate # 180
アレクサンドル・シャルトーニュは優しい話し方をする若者で、最近家督を継いだばかりである。シャイな外見に似合わず、思慮深く、情熱的で、非常に将来有望なワインメーカーだ。メルフィに位置するこの小規模な家族経営の醸造所は12haの畑を所有しており、ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエを栽培している。畑の土壌は3タイプに分かれ、村の南側の砂質土壌、深さの異なる白亜質土壌、そして粘土や石灰の混合土壌である。シャルトーニュ・タイエでは、段階的に栽培をビオディナミに転換していっている。
Wine Advocate # 186
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かつての『グランクリュ』を現代に復活させるシャンパーニュ新星
名立たる畑と並ぶ価格でぶどうが取引された、かつての『グランクリュ』メルフィ。砂を多く含むメルフィのテロワールならではのふんわり広がる華やかさと複雑さ。次世代を担う生産者として、国内外のワイン専門誌で高い注目度と評価を獲得。
果てしない熱意を持った1983年生まれの30歳。大学の卒業研修でジャック・セロスのアンセルムに師事。多大な影響を受け、2006年に両親が営むシャルトーニュ・タイエに戻った。セロスで学んだことは「ブドウの根をまっすぐ伸ばす方法」と「自然環境を尊重したワイン造り」であると語る彼にとって、畑表面の草だけでなく土中の微生物まで殺して土を不活性化させ、ブドウの樹がまっすぐではなく横方向に根を広げてしまう環境を作り出す除草剤は無用のものだった。その代わり手間はかかるが、野草をコントロールし畑に空気を含ませるために畑を鋤き耕している。馬や機械が入れないほど樹間の狭い畑は人の手で耕すという念の入れようである。
さらに先人の経験と記録にもヒントを求めた。ヴィンテージの出来やブドウの取引について18世紀の初めから代々絶えることなく綴られていたシャルトーニュ・タイエの家長の日記から優れた畑を割り出し、古い文献から昔のメルフィではブドウの樹1本につき4房までしか実をつけさせなかったことを知り、通常の半分以下に収量を抑え、自根で密植されていた当時のスタイルの畑も復活させた。他にも日当たりを良くしてブドウの熟度と糖度を上げるため、他の生産者の畑より長くブドウの枝を切り、ベースワインの発酵には畑の土壌によってステンレスタンク、タマゴ型のコンクリートタンク、バリックを使い分けるなど様々な工夫を凝らしている。
細かな違いがひとつひとつ積み重ねられた彼のワインは、先代の頃に増してミネラル感豊かで土地のエネルギーに溢れている。
かつてのグランクリュ、メルフィとは
1683年にブドウ栽培家として創業、1960年代にシャンパーニュ造りを開始したシャルトーニュ・タイエは家族経営のレコルタン・マニピュランである。樹齢の高い区画を尊重し、収量を制限。収穫時には厳密な選果を行い区画ごとに醸造を行うなどテロワールを尊重したワイン造りにより、質の高いシャンパーニュを生みだしてきた。
シャルトーニュ・タイエが位置するのはランスの北西に位置するメルフィという小さな村である。今でこそ知名度は低いが、18世紀にはヴェルズネイやアイなど現在のグランクリュの村と同等の最高ランクの価格でブドウが取引されていたという歴史を持つクオリティの土地である。砂質をベースとした土壌のおかげでフィロキセラからの被害もそれほど大きくなかったが、ランスの街やモンターニュ・ド・ランスの村々を一望できる高台にあることから20世紀の2回の世界大戦では戦略的要地となり、ブドウ畑は徹底的に破壊された。1950年代にようやく畑が再建され始めたが、その頃にはかつての栄光とワイン造りがすっかり失われてしまったという歴史を持つ。
この地の利点は『土壌の多様性』。グランクリュの村の土壌がほぼ粘土とチョークで構成されているのに対し、メルフィは砂質を主体に海抜によって砂岩、粘土、石灰と様々なタイプの土壌が混ざり合い、チョークの下層土を厚く覆っている。クオリティに関する歴史的根拠が確かで、同じ村でもブルゴーニュのように区画ごとのテロワールがこれほど多様な土地は滅多にない。
テロワールへのこだわりと細やかな土壌分析
独自の土壌の多様性を詳細に把握するためにDRCやジャック・セロスと同じ世界的権威を持つ土壌学者クロード・ブルギニョンに土壌分析を依頼。乱暴にいえばどの畑にどの品種を植えても育つため土壌と品種の適合性まで考えない栽培家が多いシャンパーニュで、土壌の組成と品種との相性を知り、テロワールの表現という新たな世界を創り出している。
テロワールの表現はリューディ・シリーズのリリースによって究極の域に達した。希少極まりない接ぎ木なしのムニエで造られた、Les Barresがそのひとつである。シャンパーニュでは他にボランジェなどごく限られた生産者のみが保有する接ぎ木なしの畑であり、偉大なヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズから造られている。ボランジェでは専門の栽培家が4人がかりだが、アレクサンドルはひとりで同じ作業を行うことからも、彼のただならぬ熱意と狂気とも表現された強い意思が感じられる。独特の赤い土壌由来のミネラル感を備えた、ピノ・ノワールに最適なLes Orizeauxや、シャルドネに最適なLes Heurtebiseとの比較はこの上なく興味深い。
国内外の専門誌で得る高い注目度と評価
世界唯一のシャンパン専門評価誌において、スタンダート・キュヴェでさえNVシャンパーニュ部門で有名メゾンに並んでTOP10にランクイン。またトップ・キュヴェのフィアクルは名だたるメゾンのプレステージ・キュヴェを越える評価を得ており、ロゼ部門では1位に選ばれていることで、シャルトーニュ・タイエが現在のシャンパンを代表する生産者に昇り詰めていることが証明された。
また、国内ではWinart65号『次世代を担う!期待の造り手10人』特集において、モノパーセル・モノセパージュを代表する生産者として大きく掲載された。その他国内外での専門誌での特集や掲載は次々と行われており、その注目度の高さと称賛は、数あるレコルタンの中でも群を抜いている。今シャンパーニュを語る上で、決して欠かすことができないのがシャルトーニュ・タイエである。